袋設計担当者さまにご考慮いただきたい事項 製袋 チャック付きポリ袋

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袋の設計担当者さまに考慮していただきたいこと

*あつかましいようですが品質向上の為よろしくお願いいたします。

■ガゼット袋の場合

1・ノッチ位置 
ノッチの位置は製袋時の袋をたたんだ形状において、ガゼット部にかからない位置としてください。
  →ガゼット部にノッチが入ると充填時、開口部が裂けることが非常に多くなります。
  

2・背貼り位置
 「背貼りセンター」の位置は2通りあります。

  イ・袋の中央が背貼りのセンター
   →美観にも優れていて特に問題ありません。 ◎

  ロ・袋の中央が背貼りの根元
   →小さい袋で背貼りを倒したとき、ガゼット部に乗り上げる
    部分があると問題が出る場合があります。 △


イ・袋中央が背貼りのセンター  ロ・袋中央が背貼りの根元


3・背貼りの倒し方向
 原則優先順位
  @POSマークがない面
  A賞味期限がない面
  B内容量がない面
  C社名がない面
  に向かって倒します。倒し方向を確定し、背貼りに隠れてしまう部分を意識した上でデザインください。
4・レジマーク
  大抵の製品は、デザイン上の大きな黒や赤の太い線や囲みでピッチコントロールするため考慮しなくても大丈夫ですが、裏面において透明部分や無地部分が多い袋はレジマークが必要となります。以下ご注意ください。

  イ・背貼り袋の場合、フィルムの端にはつけない。
   →フィルム端は背貼り部になってしまいう。
    @背貼り部が盛りあがる、背貼りシールで透明度が変わり安定検出ができない場合がある。
    A背貼りの倒し方向によっては裏側になってしまいまったく検出できない。

  ロ・うら面(背貼りのある方の面)につける。
   →製袋カット加工は、背貼りの検査を行いながらする。そのためうら面にレジマークがないと加工しにくい。
    
  ハ・色を考慮する。
   →不透明袋の場合、白地に濃い色、黒が最適。もっとも検知しにくいのが、オレンジに赤、白地に黄色。
   →透明袋の場合、白ベタでもいいが、なるべく濃く(厚く)する。裏面のレジマーク部分に対応する表面のその付近はピッチ方向に前か後ろ、できれば前後3mm程度は無地にする。
   →透明袋でも、マットロール加工などで、フィルムが白濁しているときは特に濃く(厚く)する。

  ニ・底シール部ははずす。
   →シール部は凸凹になり、なおかつ透明フィルムの場合、透明度が変化するので不適。

  ホ・透明袋の場合、袋断面で2枚のところに設ける。
    →製袋後の折りたたんだ状態で背貼り(断面4枚)、ガゼット部(断面4枚)両方に該当しない部分が最適。

 
理想的なレジマーク位置(灰色部分)

 *あくまで「製袋加工に理想的」であってデザイン上病むを得ない場合が多いかと思います。不透明袋のレジマークで下地と色差が極端に少ない(白地に黄色等)場合以外は、大抵加工できます。ご安心ください。

5・印刷の図柄について
 イ・絵ズレ対策
  @フィルム幅方向
   例えば袋の表面幅方向にぴったりの図柄を載せたとします。スリットや、当製袋工程で左に1mmずれた場合、表面の端に載るはずの印刷1mmが左ガゼットへ、右ガゼットの印刷が1mm表面にでてしまいます。スリット工程で1mmずれることはまったく珍しくありません。また製袋工程でも、偏肉や粉振りの不均一により随時修正はしますが絵ずれは発生します。このような理由から、表面の絵柄は表面の実幅より左右2mmずつ延長することをおすすめします。また裏面についても同様です。
  Aピッチ方向

        


6・シール部分の印刷について
 背貼り、底シールともにシール部分に印刷が載っている場合、載っていないときに比べシール強度が減ります。したがってシール部に印刷しないことが原則です。ただし、袋のうら面の左右の印刷がが非対称の場合偏肉が発生し背貼りに気泡が発生する場合があり、あらかじめ非対称がわかっている場合、事前に背シール部を気泡隠しのため印刷することをおすすめします。この際背貼りの表面になるフィルム端(シール幅+2mmくらいが適当)のみの印刷が理想で、背貼りの裏側になるほうはやはり透明をお勧めします。

7・巻きの出し方向について
 スリット完了時の出し方向は、製袋シールが大抵頭シールであることを考慮すると、頭出しが有利です。(ただしセンタープレス製袋機で加工の場合は尻出しが有利)

8・巻きの固さについて
 一番怖いのが、原反輸送中の巻きくずれです。しかし固ければ固いほど製袋加工は精度よくできなくなります。したがいまして難しいかと思いますが、崩れない最低のテンションで巻いていただくことが理想です。また、製袋屋の主観で本当にそうなのかどうか自信はありませんが、例えば広幅フイルムを3列にスリットしたとして、それぞれA列、B列、C列とします。その際どうしてもB列が固巻き傾向になります。スリット時、原反を2軸にかけ、例えばA,C列は上の軸、B列のみ下の軸といった感じで上の軸と下の軸の抗力が違っていることに起因すると思っています。(スリット屋さんにいわせればちゃんちゃらおかしいことかもしれません。すいません、教えてください)原反ごとに直径を計っていて、おおむねどの原反も1000m巻きで直径が1mm前後B列だけ細くなっています。ですのでB列は他のA、C列にくらべておおむねどの場合も特に巻き芯付近は加工しずらいです。できれば2・4列・6列・・・といった偶数列でのスリットが好ましいかと思っています。また当社の場合、仮にぐすぐすに巻いてあってもLPCが付いていますので加工に支障はありません。

9・粉振りについて
 ガゼット製袋時、とくに高精度を必要とする場合には必須です。充填物の性質上振れない場合、マットロール加工などでシーラントの抵抗を減らす必要があります。粉を振った場合他の工程と違い、立体的に加工するので、局所的に粉が堆積してしまう事態がままあります。多目の粉振りはさまざまな不具合を発生させます。理想は少量+@を均一に振っていただくことです。そしてブロッキングは厳禁です。
 
10・紙管について
 短い紙管を継ぎ足して使用すると、巻き芯付近に継ぎ目跡が残ります。ひどいときは芯から100mくらいまで跡が付いている場合もあります。なるべくおやめください。紙管の肉厚が薄い場合、図柄の左右不均一からくる偏肉が強くなります。


■Vカット船底片寄せガゼット袋の場合(高速インラインVカット)


1・船底の印刷について
 一般的に片寄せガゼットの船底シールは左右で重なるフィルム枚数が極端に変わる(例えば左端6枚真ん中2枚右端4枚など)のでシール強度が部分的に弱くなります。それを考慮して船底シール部分だけ透明にする場合が多いのですが、当社の製袋機は、片寄せガゼット専用に調整されているものがありますので、無理に透明部分を作る必要はありません。逆に透明部分をつくると、例えば表面でスリットズレが0.5mm発生すると、表裏のズレは1mmになり目立ちます。背貼りの立ち上がり位置を変更することでカバーできますが、背貼りの端がガゼット端と合わなくなる等すこしいびつになります。底面を印刷してあれば底Vカットのズレも問題なくなり、ロス率低減にやくだちますので底面の印刷をお勧めします。ただし高精度加工をご希望の場合、位置決めの為センサーで透明部分を処理する場合もございますので、従来どおり底シール部分は印刷しないでください。

2・表面幅とガゼット幅について
 インラインでVカットする場合、V部分を切り取ってからギロチンで袋を切り離します。ガゼット部分に切れ込みを入れるので、切れ込みの入らない部分が
 幅-(ガゼット幅÷2+ガゼット幅÷2)
=幅ーガゼット幅>10mm
くらい無いとインライン加工できません。その際はOFFラインで加工しますが外注となり高価で納期がかかります。また片寄せガゼットの場合OFFライン加工はまっすぐ切れないなどの問題も発生します。ご注意ください。

3・高速インラインVカットの特徴、欠点について
 当社では単価抑制のため、高速方式を採用しております。高速方式はスタンダード方式と違い、船底部分を抜き型で三角形を切り取らず、斜めの直線の切れ込みのみを入れます。切れ込みの位置によって2方式あります。

イ・吸い込み型
 切れ込みを次の袋の口部分0.5mmくらいまでいれ、ギロチンで袋を切り離した瞬間に三角形の異物を吸い込み除去します。
欠点は
    @切れ込みが次袋の口に入る為、充填時に口が裂ける場合がある。
    A三角形のカスが混入する恐れがある。
などがあります。

ロ・もぎり型
 切れ込みを底0.5mmくらいのところまで入れ、袋に三角形のカスが付いたままギロチンで袋を切り離します。その後OFFラインでもぎって除去します。V切れ込みの下部に1mm弱の袋と平行な部分ができます。異物混入がシビアですので現在はこちらが主流です。

          



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